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第20回日本女性骨盤底医学会で骨盤臓器脱改善症例について発表します!

約一年前から出張整体クループの代表バランス工房の岡林秀和先生とLHJメソッドの創始者で私の師匠でもある木村友泉先生と私との3人で骨盤臓器脱改善ボディケアを開発していました。

 

岡林先生は私が第二子を出産した後の骨盤矯正をお願いしたことがきっかけでご縁をいただいた産前産後の骨盤矯正のエキスパートです。それ以来、私も三ヶ月に一度くらい定期的にメンテナンスしていただいています。

 

以前から骨盤矯正のエキスパートの岡林先生のところには骨盤臓器脱の方から「できれば手術したくない。整体でなんとかなりませんか?」というご相談が多数寄せられていたそうです。

 

ちょうどそのころ、友泉先生のところにも「LHJメソッドで尿もれなど女性特有の症状改善の症例はありますか?」と問い合わせがありました。その話を岡林先生に伝えたところ「骨盤臓器脱改善のために一緒にボディケアを開発しましょう!」と話がまとまりました。

 

私は最初から改善症例が得られたらどこかの医学会で学会発表するつもりでした。今後、骨盤臓器脱の方々が私たちの手技を受けるかどうか判断するときに、学会で発表していることで安心感をもっていただけると思ったのが一番の理由です。

 

骨盤臓器脱のモニターさんの選定。発表する医学会の選定。ボディケアの開発と記録。やることは多岐に渡りました。

 

医学会といってもいろいろありますので東大医学部の図書館に出向いて業界の傾向やトレンドを調査しました。私の知り合いの医療関係者に相談して、業界の情報を教えていただいたり、モニターさんを紹介してもらったり、本当にたくさんの方々にいろいろと協力していただきました。

 

でも、20代に博士課程の学生として研究に没頭していた私にとって全く苦になりませんでした。むしろ久しぶりアカデミズムの空気を吸って生き返るような感覚がありました。まるで水を得た魚のような感じですね。

 

今回の学会発表の申し込みは3月でしたので、昨年内には結果を出していました。そして今に至ります。

 

先日、学会に提出した要旨が冊子になって届きました。

私の演題の要旨の全文を掲載します。

「骨盤臓器脱の症状改善にむけた手技療法による保存療法の開発

1.骨格美人研究所

2.日本骨盤臓器脱研究所

3. LHJ予防医薬研究所

 

野木佐智子(1)、岡林秀和(2)、木村友泉(3

 

(はじめに)

近年、骨盤臓器脱が増加傾向にある。そこで、骨盤臓器脱の症状を改善するための保存療法の一つとして手技療法の開発を試みた。まず、女性の不良姿勢が骨盤臓器脱の一因であると仮定した。具体的には、胸郭が潰れて胸腔が狭くなり腹腔を圧迫することで、内臓下垂と腹圧上昇が生じて内側から押し出されるように骨盤下部から臓器が脱すると考えた。よって、手技療法で胸郭を広げて胸腔を広げること、腹腔内の大きな筋肉である大腰筋を緩めて柔らかくすることで腹圧が低下し、脱臓器が腹腔内に戻ると考えて施術を実施した。

 

(方法)

適用した手技療法は振動を使って筋肉をゆるめ、筋肉・筋膜が硬く縮んでいるトリガーポイントをリリースし、全身の骨格を調整するという方法である。子宮脱(StageII)1名、子宮下垂(膣口から子宮に触れられる程度)1名の合計2名について手技療法を適用した。3~4ヶ月の間に2週間から1ヶ月程度の間隔で数回施術した。施術の間には骨盤ベルトを使用した。評価方法は全体写真による体型の変化、および、被験者からの体感の報告に基づいた。

 

(結果および考察) 

子宮脱(StageII1例は子宮が正常な場所に戻った。子宮下垂1例については、下垂しているという不快感が完全に消失した。2例とも子宮脱・子宮下垂の症状改善が認められた。自覚症状からくる不快感と不安感が消失し、日常生活の質が向上した。本法を骨盤臓器脱の症状改善のための保存療法の1つとして提案するとともに、今後も効果を検討していきたい。

 

 

この冊子がこれから国会図書館やいろいろな医学部の図書館に配布されて国家の知的財産として保存されます。我々の名前が成果を報告した人物として記録されることになります。でもね、学会に出るということは研究者にとってこんな研究をしているという意思表示、つまり単なる生存表明なんです。だから、あまり難しく考えないで、いろいろな人にもっと気軽にどんどん発表してほしいなぁ。

 

 研究成果が本当に認められるには論文発表が必要です。そこで自分の出した経過についてきちんと説明して査読者を納得させるること。それがすごく重要です。なんでもかんでもOKだったらミスディレクションがありますから。審査はそれを防ぐためのものです。第三者の厳しい審査をくぐり抜けて、初めて研究成果が認められる。それが研究の王道であり、近道も抜け道もないと私は思います。

 

症例が増えたらいずれ論文を書くつもりです。

 

まずは学会を楽しんできます!